(英語) 僕にとってニッケイは何を意味するか、ですか?日本人を先祖に持つアメリカ人と云うことでしょうね。まあ必ずしもそうではないかもしれませんが...「日系アメリカ人(ジャパニーズ・アメリカン)」と言いいますよね、それで、僕は日本人かな?アメリカ人かな?全米日系人博物館というところは、面白いですよね。僕はアメリカ市民として生まれ、ロサンゼルス西部と呼ばれる土地で育ちました。今の西部地域ではなくて昔の、ほとんどの住人がマイノリティーの地域ですね。ハンバーガー、ホットドッグ、ブリトー、コラードグリーン、米とかそんなものを毎日食べ、育ちました。ニッケイと一言で言っても、色々ありますよね。日本語学校なんかもその一部ですよね。要するに全てがニッケイと云うものを形作ってるんですね。言葉だとか、食べ物だとか、つたない日本語や意味だけは知っている単語、アメリカ社会の中で変わって行く独特の日本語、そういった様々なこと全てがニッケイという言葉に集約されていくんだと思います。
僕は、「ニッケイ」という言葉を全く使わない、というか、その言葉は僕の口から自然には出てこないです。なんと言うか、ニッケイという言葉は、日系アメリカ人市民同盟 (Japan American Citizens League, JACL) が使う言葉だと云うような気がしますね。それにニッケイという言葉は他の日系アメリカ人の団体や、仏教やキリスト教などの宗教団体でもあまり使われていません。たとえ、使っていたとしても、僕自身はあまり使わないです。恐らく僕が自分自身をニッケイと呼ぶより、日本人が僕らをニッケイと呼ぶことの方が多いと思います。
日付: 2004年10月15日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: アート・ハンセン、ソージン・キム
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター