(英語)正月は特別な行事でしたね。今でも毎年やりますよ。皆さんを正月の食事に招待するんです。あの頃は、お正月料理は全部材料から作りました。お寿司だとか。旨煮はふつう鶏を入れるんです。煮しめとは違って、(煮しめには)鶏のようなたんぱく質は入らないんです。旨煮は(鶏が)入りますよね。そして大きな魚でお祝いをするんです。黒豆も作りましたね。あとは、いつも子沢山という意味だと思いますが、数の子も用意しました。黒豆は「豆に暮らす」といって、とても健康にいいんです。しっかり仕事も出来る。ええと、その他何かありましたかね。
I*: というわけで、すべての食べ物になにか象徴的な意味があるんですね。
そうそう、そのなんです。まず朝はスープですよね。餅を入れたもので、これはお雑煮です。それぞれの地域によって作り方が違いますけど、広島では、海産物が沢山ありますので、海産物を入れて作るんですよ。蛤なんかが入ってました。母は蛤の缶詰めを使って、お雑煮のベースを作ってましたね。他の人は野菜を使ったり、鶏とか、そんなものを使ってました。いずれにしても、私達にとって、毎年お正月は本当に大事な行事だったんです。
*「I」はインタビュワー(Akemi Kikumura Yano)
日付: 2006年5月31日
場所: 米国、ハワイ州
Interviewer: アケミ・キクムラ・ヤノ
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター