インタビュー
『あなたは何ですか?』の質問に答えることの難しさ(英語)
(英語) (作品モデルの)人達が部屋に入って座り、私が写真を5枚、10枚、15枚と撮ります。そして写真を見てもらい一番気に入ったものを選んでもらいます。彼らが席に着いたところで7×7インチの紙とペンを渡し尋ねます「ではこの質問に答えて下さい『What are you(あなたは何ですか)?』」とね。中には撮影の際に8ページの手書きの文章を持ってくる人もいました。私は「これはちょっと受け取れません。このスペースに収まる量じゃないとダメなんです。それはご自分の本用に使ってください」とお断りしましたが。また中には座ったあと、書いては紙を丸め、また書いては紙を丸めという人もいました。
あと、これはある女の子をLAのBrentwoodで撮影した時ですけど、紙とペンを持ったまま3時間座ったきり動かなかったんです。彼女のボーイフレンドも一緒に座っていて・・・なかなか礼儀正しい青年でしたよ。私は彼女へ「何でもいいから書いてみて。もっと紙をあげるから。とりあえず書き始めないと・・・」と言うと「いいです、いいです、大丈夫ですから」と言うのです。それから1時間後、様子を見に戻ってくると、やはり何も書いていない。さすがにボーイフレンドも帰っていました。そのまま私は撮影を続け…そして撮影が終わり片づけを始め、(撮影の)セットも全て片付けた後…彼女に「私もう行かなくちゃ」と言いました。すると彼女は私を見て「私には出来ない!」と言いペンを投げだし帰ってしまったんです。
そこで私が気づいたことは、ある人は今までこうしたことについて一度も考えたことがなく、またある人はこれまでにもかなり考えてきたんだなということです。この質問に答える事は幼少の頃の苦い経験を沢山思い出したり、過去のある記憶が蘇ったりするのだと。自分が何であるかと実際に定義することはそれほど強烈なものなんです。
日付: 2006年5月3日
場所: 米国、カリフォルニア州
インタビュアー: ジム・バウワー
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター
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