(英語)私には祖母にかけられた「のろい」と呼んでいることがいくつかあるんです。そのうちの1つは、以前祖母がいつも私に言っていたことで、私がやることは良いにしろ悪いにしろ、日系人全体の体面に影響するということでした。私はその考え方を受け入れていました。私はあまり物事に疑問を抱くタイプではありませんでしたし、両親や祖父母に言われることはいつもなんとなく受け入れていました。好むと好まざるとにかかわらず、ただ受け入れていたんですね。そして納得していたんだと思います。
中高生の頃には、私のそういった立場は強固になっていました。そしてその頃、私は日系人社会が何か社会的な罪を犯していたかもしれないある一家を、集団でかばっていたのを知りました。その一家の行いが、平均的な日系アメリカ人のそれと思われることを、コミュニティは恐れたのでしょう。そして日系コミュニティはその件をもみ消したんです。それから高校から大学にかけて、若者はセックスに対してよりオープンになっていた時代で、結婚前の若い女性が妊娠したりすることもありました。でもそうなると大変で、噂がコミュニティ中に広まっていくわけです。そして日系社会はその家族を一丸となって守ろうとする一方、背後では本当に意地悪なことを言っていました。明白なダブルスタンダードがあった訳です。
日付: 2003年3月18・20日
場所: 米国、ワシントン州
Interviewer: アリス・イトウ、マユミ・ツタカワ
Contributed by: Denshō: The Japanese American Legacy Project.