(英語) ジャック・バーンズ氏が私に立候補を促し、私たちがハワイについて語り合ったその時が、私の人生の分岐点でした。あの時彼と会ったからこそ、私は選挙に立ち公職に就くことを考えるようになったんです。
でもそれは、その時思い立って決断したことではありません。なぜ私が立候補することにしたか、それは、ハワイに住む人々には均等な機会が与えられていないと感じていたからです。ハワイでは、誰と知り合いかということが、その人のチャンスを左右していたのです。でも私は、一人ひとりが持つ能力や才能によって上を目指す機会が与えられるべきだと強く感じていました。私が政治に関わっていくことを決断したのは、そういった公正に関わる問題でした。
しかし、私は、当選するとすぐ課題に直面したのです。何をすればいいのだろう?って。強く問題視していたことに、自分はどう取り組むべきかって。その時、今現在チャンスを手にしている人からそれをとり上げ、他の人々に譲り渡すことも考えましたが、もしそのようなことをすれば、私自身が強く反対していたことを、自分がしてしまうことになる訳です。ですから、それは間違った考えだと気がつきました。私たちがすべきことは、人々から何かを取り上げることではなく、より多くの人々にとって参加可能な開かれた機会を、ハワイから多く提供していくことだという結論に達したのです。
日付: 2003年12月15日
場所: 米国、ハワイ州
Interviewer: アート・ハンセン
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター