インタビュー
ウォルト・ディズニーとの初めての遭遇(英語)
(英語)実家を出ることに、私は少し怖気づいていました。日系アメリカ人コミュニティを離れることになるからです。日系コミュニティは、高校の時の数人の白人の友人以外、日系の友人たち全員がいる場所でした。「ここに来たら、僕はもう実質的に白人の世界にいるんだ」と思いました。少し怖かったですが、シュイナード芸術学校に行き始めると、ジミー・ムラカミや彼の兄弟のジェイムズ・ムラカミ、ロイ・モリタがいました。他の二世の人たちも私たちも、皆同じことに興味を持っていました。アニメーションの仕事をするという道を私たち全員が追いかけていたので、居心地良く感じられるようになりました。
ディズニー・スタジオに初めて行った時は、雇ってもらおうなどという気持ちは全くありませんでした。ただ単にスタジオの中を見たかったのです。たまたま学校で作ったポートフォリオを持っていたので、それをチケットにしてスタジオに電話しました。すると面接に来るように言われたのです。私は、「どうしよう、怖い」と思いました。本当に恐れをなしていました。
スタジオに到着し、エレベーターに乗りました。エレベーターが閉まり切る直前にドアが突然開き、目の前にウォルト・ディズニーが立っていました。同僚と一緒でした。かなり深い話をしながらエレベーターに乗り込んで来ました。私は後ろに乗っていました。(驚いたような表情をして)こんな風にね。彼は私の存在を認めて礼儀正しく会釈してくれました。そして二人はまた向き直って会話を続けました。4階までのエレベーターがあんなに長く感じたことはありませんでした。
日付: 2015年8月26日
場所: 米国、カリフォルニア州
インタビュアー: ジョン・エサキ
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター
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