(英語)ハワイ出身者と本土出身者の敵対関係については恐らく聞いたことがあるでしょう。対立は長く続きました。戦後に至るまでです。
軍駐屯地の売店に、特にハワイ出身の兵隊が1本10セントのビールを毎晩飲みに行っていました。それは消灯時間直後、10時だったと思いますが、私は兵舎にいました。ドアの外で大騒ぎする声が聞こえてきました。すると酔ったハワイ出身の男が兵舎に押し入り、私たちはもう寝ていましたが、友人のユタ州出身の”ユク”・ミナガを殴り始めたのです。ユクは私の部隊の前進観測班の無線係でした。奴らがユクに殴りかかったので私は飛び起き、馬乗りになって殴っていた男をなんとか引き離そうとしました。すると別の男が、2人だったかもしれませんが、私の首を絞めて押し倒し、殴ってきました。その間起きて来る人は誰もいませんでした。そんな騒ぎの中で眠れるわけはないのですけどね。簡易寝台が並ぶ小さな部屋でしたから。酷い目に遭いましたが、病院に行かなければならないほどではありませんでした。
翌日、部隊長が来て言いました。「昨夜君たちを襲った奴らを見つけた」そして聞かれました。「告訴するか?」私たちはあまり時間をかけずにほんの数分間考え、「告訴はしない。これを全部ドイツ人にぶつけようじゃないか」と答えました。そして握手をして終わりにしました。この件は記録にも残っていません。我ながら良い対応だったと思いますよ。
日付: 2015年1月3日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: リリー・アン・Y・ウェルティ・タマイ
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター