(英語)渡米してから約50年間仕事をしていますが、たくさんのことを学びました。間違いもおかしました。いくつかの成功もありましたが、たくさんの失敗もありました。
過去を振り返り考えると、これは息子にも言っていることですが、僕は人生を通し、正直であろうと努めてきました。それは、僕が1番大切にしている信条です。他人をあざむくことのないよう、ただ正直に、ひたむきに一生懸命働き、努力する。これが僕の人生哲学です。皆さんにも同じように生きてほしいと思います。一方で、僕はこの50年の間に、誰かにだまされたり嘘をつかれたり裏切られたりして大金を失ったこともあります。でもそれは、自分を守る術を持たなかった僕のせいです。将来人にだまされることがあっても、人をだましてはいけません。正直に生きるべきです。
これが、僕が1番大切にしている信条です。僕は大金を失いましたが、快適な生活を送っていますし、人に対して恥じることも借りもありません。税金もきちんと払っています。何一つ後ろめたいことも恥ずかしいこともありません。最高の、気持ちの良い人生というのはそういうものですよね?今、僕は楽しく生きていますよ。
健康のことは自分ではどうしようもありませんが、健康で正直に生きられれば、それがベストです。不正直はいけません。不誠実なことはせず、できるだけ純粋に人生と向き合い、仕事を続けること。働くこと。そうすれば、多くを求めすぎることもありません。これが僕の考えです。
そして、全ての若い人たちにもそうあってほしいと思います。どんな職種でも同じです。正直に、平穏無事でいられるよう務めればそういう人生になるし、全世界がそうなります。ならない訳はないと思いますよ。でも、成功するために急ぎ過ぎたり、もっと成功したい、もっとお金がほしい、もっと楽しみたい、と求め続けると、トラブルに繋がります。自分のペースで、心地よいペースで仕事を続ける。それが最良の生き方だと僕は思います。もっと良い生き方が他にあるかもしれませんが、僕はこのやり方しか知りません。僕はそのように生きてきました。
日付: 2012年2月2日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: クリス・コマイ、ジョン・エサキ
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター