(日本語)彼は、他にも本当にたくさんの自動車の仕事をしました。覚えている人もいるかもしれませんが、ゼネラルモーターズ社のコンセプトカーの製造にも多数関わりました。サーブ・ワンというテスト用の実験自動車も彼の仕事です。シボレー・コルヴェアのデザイン、特に後期の作品は、よりスリムでスタイリッシュでした。また、メイコ・シャークのようなコンセプトカーもたくさん造りました。ラリーがコンセプトカーの仕事をしたのは、ゼネラルモーターズ社でのみでした。
次にラリーは、フォードに転職し、マスタングBOSSシリーズのBOSS 302とBOSS 429の開発に当たりました。2つはほぼ同じボディです。車のリアウインドウにスラットルーバーを装着するやり方は彼が始めたものですが、その後同様のデザインが他の車にも見られるようになりました。スラットルーバーはラリーの功績とされていることもあるようです。他にも、ボディやホイール、シャパラル・レーシングカーのホイールデザインも手がけました。
ラリーは、レースカーや乗用車、量産車、コンセプトカー以外にもキャンピングカーも手がけ、モナコやレクトランズのキャンピングカーなど、内装も全てデザインしました。フォードのバンキー・ヌードセンの下で働いた後に手がけた仕事の1つです。
ラリーは、農業用トラクターのデザインにも携わり、ホワイト(モーター・カンパニー)社のトラクターライン全てを請け負いました。また、トレーラートラック、トラック、ハウストレーラー、レースカー用トランスポーターの仕事もしました。レースカーのグラフィック・デザインも多数手がけ、レースチームのマールボロ・チーム・ペンスキーに至っては、全デザインを請け負いました。現在グッドイヤー(グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー)で使われている広告用飛行船のグラフィックデザインも彼の仕事です。
ラリーのデザインは、至るところにあります。たしか、2世代前のジープ・グランドチェロキーも彼の仕事です。何か法的な理由でラリーにクレジットが付いていませんが、アメリカン・モーターズ社がジープを生産していた時代、デザインを手がけたのは確かにラリーでした。複数の車メーカーや運輸システム、グラフィックデザインの仕事もしました。ラリーは、デザインに関わる仕事は何でも手がけ、実際にやり遂げました。彼は、本当に多芸多才でした。
日付: 2011年9月14日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: アキラ・ボック
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター