インタビュー
日本とアメリカ両国の影響を受けて育つ(英語)
(英語)家では日本語を話しました。母は日本人教師で、良い意味でとても厳しい人でした。父は、それほど厳しくはありませんでしたが、宮元武蔵という有名な侍の書籍の熱心なコレクターでした。僕は、父から宮本武蔵にまつわる様々な話を聞かされ、それらは僕の生活の一部となりました。
例えば、父はよくこんなことを口にしていました。「侍は人に見せるために刀を抜くことは決してない。侍にあるのは鍛錬のみ。瀬戸際に立ち、窮地に追い込まれた時にのみ、勝つか名誉の死を遂げるかの覚悟をして刀を抜くのだ。」僕は、このような武士道の教えを父から受けました。 僕は、剣道も少し習い、高校を卒業した時、剣道の先生が短剣を2つ下さいました。校長先生は、「これは切腹のための短剣だ。名誉を汚すようなことをしたら、それで何をすべきか君にはわかるね」と言いました。僕は臆病で血を見るのが嫌いだったので、家の中に自分への戒めとして置いておくことにしました。
僕は、家ではこのような教育を受けていました。学校では真逆で、完全にアメリカ式でした。友人たちは皆アメリカ人か日系二世で、スポーツをしたりボーイスカウトに入ったり、典型的なアメリカ人の中高生がすることをしていました。僕は、両方の文化にバランス良く触れていたと思います。当時の僕は特に何も思わず、普通だと思っていましたが、今となっては、当時の僕は両方の文化からそれぞれ何かを得ていたのだと思います。
日付: 2005年3月25日
場所: 米国、カリフォルニア州
インタビュアー: ソージン・キム
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター
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