(スペイン語)「日系人」になる方法は二つあると思います。中からの日系人と外からの日系人というのが考えられます。日本人移民の子孫として日系人というふうに位置づけられるかも知れませんが、本人のアイデンティティーとしては日系人でないかもしれないのです。また、日系人であってもその日系社会には参加せず、習慣や風習も、信教や宗教的行事(法事等)とは無関係なのですが、どうみても(外面的は)日系人なのです。しかし、私が知っている以上彼たちはそうでないと区別するのです。これまで指摘してきたことなのですが、彼たちはこの日系人という位置づけにも異議を唱えてきたのです。それはペルー人としてみられない恐れがあるからなのです。その(ペルーへの)忠誠を疑われたくないのです。でも、実際は、日系人でありながらみんなペルー人であるということはまぎれもない事実なのです。 でも、ここがポイントなのです。日系人でないと否定する人たちは逆にあまりにもそのことを強調するため、それが疑わしく思えるのです。そうでないという意識より、ペルー人でないということを疑われることに脅えているのです。
日付: 2008年2月26日
場所: ペルー、リマ市
Interviewer: ハルミ・ナコ
Contributed by: ペルー日系人協会 (APJ)