お茶とはただ単なるお茶をたてて飲むだけでなく、一つのお茶をたてますのに、すべて自分でやらないといけない。まず水を汲み、炭をおこして、お湯をわかして、すべてきれいにしてまず、村一番たてたお茶はまず、仏様、神様にお供ええして、それから、相手のお客様にあげて自分も飲む。 だからそういうきれいな気持ちが「和敬清寂」それモットーとしての茶の湯でございまして。昔は茶道とはあまりにも高価なもので、大名それから貴族の方たちしかお茶をいただかなかったですね。しかし戦後は本当に我々が自然から離れた生活が多くなってきましたので、まずお茶とはすべてが自然に関係したもので、なにごとも手作り。野に咲いた花を生けて自然を尊ぶ。作った方々にお礼をいう、「感謝」、「感謝」ということが一番大切でございまして。私はこういう立派な日本の伝統文化を現在のこの、津波だ、あ~地震だ、そしてまた殺人、強盗だ、こういう騒がしい世の中に一番現在大切なのがこの茶道ではないでしょうかね。と思いまして、できるだけ、若いかたたちにもできれば、次のジェネレーション、私はこれが実現できますでしょうと思います。
日付: 2005年12月19日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: ナンシー・アラキ
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター