(英語)軍隊では、靴が磨かれ、ズボンにきちんとアイロンがかけられ、きちんと敬礼が出来き、清潔な者が良い戦闘兵士だと強く信じられていました。ですから軍隊では、ある意味で外見と戦闘効率が直接結びついていたのです。それは事実とかけ離れています。第100歩兵大隊などは見た目が最悪ですから。外見だけを見れば、皆背は低いし、全てにおいてダメでした。
ハワイ諸島から来た者は更に悪く、私の小隊にいる半数の者は農園から来ていましたから、一度も靴を履いたことがなく、靴の紐を結ばないのです。結ぶと足が痛くなるからです。本当に痛むのです。そして靴の紐を結ばないから、ズボンの裾を靴に入れて、上のズボンをたるませることもしませんし、ゲートルも着用しません。またシェルビーは暑くて湿気がひどいですから、ハワイアンスタイルでシャツの裾をズボンの外に出して・・・(アロハシャツの裾を出して着ているのを指して)ちょど今私がしている様にね。それから彼らは髪を切りませんでした。
ですから、私が小隊員に髪を切らせ、シャツの裾をズボンの中に入れさせ、靴の紐も結ばせようとしても、とても無理なのです。44対1で負けます。中隊全部を訓練するとなると180人、190人の隊員の反対にあうことになります。下士官の何人かには徹底できましたが、全員をきちんとした髪型、ミリタリースタイルといいますか、にさせることは出来ませんでした。しかし戦闘に出たとき、この様な価値感は全く意味がないことがわかりました。その人が戦闘効率が良いかどうかは外見と何の関係もありません。
日付: 1995年8月28日
場所: 米国、カリフォルニア州
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター