(英語)私たちは、自分たちが自由に収容所を出入りする権利を持たないことを明らかにしたかったのです。(そのことを立証するために)私たちは、収容所の門から外に向かって歩き出しました。すると護衛兵は、許可証がなければ勝手に外に出てはいけない、と言いました。それに対して私たちは、「でも自分たちはアメリカ市民で、何の罪も犯していない。」と反論し、隣町まで出かけてくると言いました。すると護衛兵は、「そのまま歩き続ければ、お前たちを撃たなければならない。」と言いました。それで撃たれるよりはましだろうと思い、護衛兵に我々を逮捕させた訳です。それから数日間、我々は収容所の衛兵所で過ごしたのですが、実際それはさほど悪くありませんでした。久しぶりにおいしいものが食べられましたからね。 何日経ってからのことかは覚えていませんが、事情聴取がありました。当時の戦時転住局のロバートソン局長を始め、収容所担当委員会や監視局、陸軍憲兵隊からの5、6人がU字形に並べられた席に座り、我々は彼らを前にして部屋の真ん中で尋問を受けました。そうですね、今あなた(インタビュア)が手に持っているのはその時の質問事項と私の回答でしょう。(笑い)とにかく私たちは、収容所からの外出がこのような事態を招くことを明らかにしたかったのと、後々裁判などの法的処置に入る際にその時のことを何かに利用できるかもしれないと思った訳です。私たちは、自分たちに自由はなく、実際は囚人の身であるということを証明したかったのです。それが目的でしたが、裁判ではそれが我々に有利に働くことはありませんでした。
日付: 2006年5月9日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: リサ・イタガキ
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター