企画展 「海を渡った花嫁物語」 - 海外移住資料館 

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2009年10月16 2009年12月20

JICA横浜 海外移住資料館
神奈川県横浜市中区新港 2-3-1 赤レンガ国際館
Yokohama, Kanagawa, 231-0001
Japan

この企画展は、海外移住資料館の学術研究プロジェクト「海を渡った花嫁たち」の研究成果に基づくものです。海外移住した女性たちに関する資料を集め、女性移民の歴史を掘り起こすことを目標とし、歴史に埋もれがちな女性移民の声を聞き、その人生をたどり、海外の日系社会や移住先国での活動や貢献を紹介しています。

移民は男性が中心になることが多く単身で妻子を残して海外に出稼ぎに行く移民たち、あるいは夢を追って新天地へ出ていった独身者たち、さらには家族を有無を言わせずに同伴させて新しい人生を求めた移民たち、いずれの場合にも移住は男の決断であり、男の夢であり、移住の主導権は男が握っていました。

日本の女性たちも、戦前、そしてさらに戦後にも、アメリカやブラジルを含めた世界中に「花嫁」として移住していきました。女性たちは結婚を通し、男性たちとは異なるかたちで、異なる動機から、グローバルな移動をしてきたのです。

独身で祖国を立った男性たちが移住国に定住するとき、花嫁が祖国から海を渡っていく。女性たちが海を渡ることによって安定した移民社会が形成され、次世代の誕生によって移民社会の継続性が生まれた。また女性たちは夫とともに畑や工場で汗を流し労働者としての役割も果たし、さらには女性にしかできない仕事(家政婦や洗濯婦など)に従事して家計を助ける。その歴史は繰り返されてきました。

展示は、4つのセクションから成り立っています。戦前に写真によるお見合いによってアメリカに移住した「写真花嫁」のセクション、戦後に写真と文通によりブラジルに移住した「花嫁移民」のセクション、戦後に米軍兵士・軍属と結婚してアメリカ本土に移住した「戦争花嫁」のセクション、そして米軍兵士・軍属の妻としてハワイに移住した「軍人花嫁」のセクションです。

この企画展は日本人女性の「写真花嫁」そして「戦争花嫁」と呼ばれた花嫁移民を取り上げていますが、彼女たちは決して過去の、特別な存在ではありません。広い女性史の視野からこの女性たちがたどった人生を捉え、現在の各地の花嫁移住者たちへの理解を得たいと願っています。そして、夢をかけて新天地に挑戦した女性たちのたくましい人生行路から、今を生きる私たちに元気をもらえたらと願っています。

開催期間:  2009年10月16日(金)~12月20日(日) 
会場: JICA横浜 海外移住資料館 企画展示室

主催:  JICA横浜 海外移住資料館
協力:  海外移住資料館学術委員会

詳しい情報はこちら>>http://www.jomm.jp/events/2009/hanayome.html

 

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yn . 更新日 2010年7月9日


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