Stuff contributed by masayukifukasawa

『南米の戦野に孤立して』ブラジルで禁書にされた唯一の日本語書籍 ~ 不屈のジャーナリスト、岸本昂一 その1

Masayuki Fukasawa

1948年3月3日午前10時、サンパウロ市ピニェイロス区の寄宿舎学校「暁星学園」に社会政治警察(DOPS=Delegacia Estadual de Ordem Politica e Social、日本の特高警察にあたる)の刑事が突然訪れ、日本語著書『南米の戦野に孤立して』(以下『戦野』と略)を出版したばかりの岸本昂一学園長(筆名=丘陽、1898―1977)に出頭を命じた。同21日から約1カ月間も投獄、「国家の脅威」として刑事告訴され、以後10年間、国外追放裁判と闘うことになった。ところが、日系社会を代表する知識人が編纂した『移民70年史』『80年史』を紐解いても「岸本昂一」『曠野の星』などの言葉はゼロ――。彼は日系社会の正史から抹消されたジャーナリストだった。

Immigration—Missing Link in Japanese History: Why Are There So Many Okinawan Immigrants? – Part 2

Masayuki Fukasawa

Read Part 1 >>

Immigration—Missing Link in Japanese History: Why Are There So Many Okinawan Immigrants? – Part 1

Masayuki Fukasawa

In Japan, Okinawans have been in conflict with their government over the US base relocation. The word “immigration” may be one of the key words to understanding their unique way of thinking. In Japanese history, there is a missing link—the history of immigration—and perhaps the great majority of people are …

「昭和の天孫降臨」と呼ばれた男・多羅間俊彦 ~世界の反対側の貴種流離譚~ その2

Masayuki Fukasawa

その1を読む>> ニセ宮詐欺事件もおきた終戦直後 サンパウロ市のホテル・ロビーで取材(2013年1月10日)した際、移住動機を尋ねると、「多羅間さんに跡継ぎがいないと聞いたから。アメリカ人とはずいぶん付き合いがあったが、プロテスタントの国よりも、南米の方が住みやすいのではないかと思っていたので、前から行きたいと思っていた」と答えた。

「昭和の天孫降臨」と呼ばれた男・多羅間俊彦 ~世界の反対側の貴種流離譚~ その1

Masayuki Fukasawa

民俗学者の折口信夫は、芸能史や国文学を研究する中で、日本における物語文学の原形として「貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)」という概念をとなえた。

カーニバルと日本移民 ~異文化がブラジル民俗に~ その2

Masayuki Fukasawa

その1を読む >>初めて日本移民がテーマに カーニバルと距離を置いてきた日本移民が、初めてパレードのテーマに選ばれたのは1983年、サンパウロ市のエスコーラ「バロッカ・ゾナ・スル」だ。当時は最上位のスペシャル・グループで「移民75周年または日出ずる国」をテーマ曲にパレードし、10チーム中の6位に食い込んだ。当時はカーニバルの時だけチラデンテス大通りを塞いで、サンバ会場(サンボードロモ)として使った。

カーニバルと日本移民 ~異文化がブラジル民俗に~ その1

Masayuki Fukasawa

そもそも「ジャポネース」(日本人)と「サンバ」ほど似合わないものはない――という認識がブラジル人一般にはある。たとえば、著者はサンパウロ市内の複数のサンバチームで10年ほど打楽器を叩いてきたが、楽曲が乱れた時にサンビスタ(サンバ奏者)が「Japonês entrou no samba」(日本人がサンバに入った)と表現するのを聞き、悔しい思いをした。最初はてっきり自分のことかと思ったが、実際はそうではなく、そのうちに「誰かがリズムを乱したときに使うポルトガル語の慣用句」だと分かった。もちろん辞書には載っていない庶民のスラングだ。

Prison Island Anchieta: The Site of Numerous Tragedies—“Winning or Losing Feud” Resulted in Imprisonment of 170 People; Water Source Named Bica Shindo Renmei

Masayuki Fukasawa

A federal prison was built on Alcatraz Island in California, in the United States, which became known as the impossible-to-break “prison island” and was later featured in the movie Escape from Alcatraz (made in 1979 and directed by Don Siegel) starring Clint Eastwood. There is in fact a Brazilian version …

「畑打って俳諧国を拓くべし」 ブラジルに広まる俳句文化 ~高浜虚子と移民・佐藤念腹~ その2

Masayuki Fukasawa

 その1を読む >> 勝ち負け抗争で荒れた世情を癒し、大衆に広がる 勝ち負け抗争で日系社会が二分していた真っ最中、終戦後の1948年11月に念腹を主宰者とするホトトギス派の月刊俳誌『木陰』がサンパウロ市で創刊された。

「畑打って俳諧国を拓くべし」 ブラジルに広まる俳句文化 ~高浜虚子と移民・佐藤念腹~ その1

Masayuki Fukasawa

移民と共に海を渡った俳句ブラジル移民文学を読み解いた『遠くにありてつくるもの』(みすず書房)で2009年に読売文学賞を受賞した細川周平さん(国際日本文化研究センター教授)が当地で講演した際、「欧米の新聞には、市民の投稿作品を掲載する文芸ページは一般的にないと聞きます。日本の新聞は勿論、在外の邦字紙にいたるまで文芸欄が存在する。これは日本人の文化レベルを示している」との話をしたのを聞き、なるほどと唸った。

Login or Register to join our Nima-kai

About

1965年11月、静岡県沼津市生まれ。92年にブラジル初渡航し、邦字紙パウリスタ新聞で研修記者。95年にいったん帰国し、群馬県大泉町でブラジル人と共に工場労働をした体験をまとめたものが99年の潮ノンフィクション賞を受賞、『パラレル・ワールド』(潮出版)として出版。99年から再渡伯。01年からニッケイ新聞に勤務、04年から編集長。著書は『一粒の米もし死なずば』(無明舎、2014年)、『勝ち組異聞』(無明舎、2017年)など。

Get updates

Sign up for email updates

Journal feed
Events feed
Comments feed

Support this project

Discover Nikkei

Discover Nikkei is a place to connect with others and share the Nikkei experience. To continue to sustain and grow this project, we need your help!

Ways to help >>

A project of the Japanese American National Museum


Major support by The Nippon Foundation