ヘンリー杉本は、明治３３年（１９００）に和歌山県海草郡湊村（現・和歌山市湊）に生まれ、１９歳で両親が住むアメリカ合衆国へ渡りました。画家として成功の階段を登り始めた昭和１６年（１９４１）に、日本とアメリカ合衆国は戦争を始めます。そのため杉本は、日系人収容所で生活することとなりました。

画家である彼は、その収容所での生活を描き続けます。戦後、杉本のこれらの作品は、歴史を記録した貴重な絵画として評価されます。そして彼の絵は、自由と平等を重んじる合衆国政府に、日系人に対する不当な政策を確認させる大きな要因になりました。

ヘンリー杉本が日系人収容所に強制収容されてから７０年。本展覧会では、彼が描いた日系人収容所をテーマとした作品を展示します。また、ヘンリー杉本の生涯を追いながら、和歌山におけるアメリカ移民史をたどります。

開　催　期　間
10月20日から11月25日（月曜休館）

会　　　場
和歌山市立博物館　２階　特別展示室
http://www.wakayama-city-museum.jp/
〒６４０－８２２２　和歌山市湊本町３丁目２番地
℡０７３－４２３－０００３

入　館　料
一般・大学生：５００円　　高校生以下：１００円
※和歌山市が発行する老人優待利用券をお持ちの方は、本人のみ無料
※団体（２０人以上）は２割引
※毎土曜日は小中高生無料
※１１月１７日（土）、１８日（日）は「関西文化の日」にちなみ無料