まあ、そんなに難しいことは考えてなくて、あのただその一世、オールド一世のおじさん・おばさんがね、僕が太鼓を打ったらたいしてうまくもないのにとってもね喜んでくれたの。涙出して。だから、「あ~、アメリカで太鼓を打つことはこんなに喜んでもらえるのかな」って、とっても気持ちよくなってね。それで、だんだんこの日系の歴史とかだんだんだんだんわかってきて、あの一世の人たちが明治に来て、ここ開いて、このおじさんたちがこんなに喜んでくれるんだったら、僕たちももうちょっとうまくなって。うん、そういう気持ちだったですね。最初は。
それで、僕はあの桑港囃子(そうこうばやし)っていうね、サンフランシスコのことを桑港って言うんですよね。桑港。その桑港囃子っていう曲を70年の初頭に初めに作ったんですけれど、この曲はその一世の方たちに捧げる曲なんですね。あの人達の、要するに一世の方たちの努力がなかったら、その私たちのFresh Off Boatもアメリカへ来れる、来れなかったわけでしょ。まぁ、そういうこともだんだんだんだん分かってきたんで、何年かして。それで、この桑港囃子っていう、最初の僕がつくった曲なんですけどね。それはDedicated to the First Generation People。
日付: 2005年1月27日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: アート・ハンセン、ソージン・キム
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター