ディスカバー・ニッケイ

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女性裁判官が直面する課題(英語)

(英語)裁判官となった今なお私は同じ課題に直面していて、いまだにステレオタイプで判断されます。当時はアジア系アメリカ人の女性弁護士は珍しかったので、通訳や法廷速記者に間違われたり、ひどい扱いを受けたり、“ねえ君”と呼ばれることも多かったですし、取り合ってもらえないこともよくありましたし、私の話は重要ではないと決めてかかる人も多くいました。新人弁護士だった時も、弁護士事務所のパートナーになった後も、若い白人男性と一緒にいると、先方はいつも男性の方に話しかけ、彼の意見を求め、クライアントはどうするつもりかと聞いてきました。私が話を遮り、「失礼。こちらが私のクライアントです。私が訴訟を担当しているパートナー弁護士です」と言うと、「本当に?」と聞かれることも何度もありました。有色人種の女性裁判官の多くが、白人男性だけでなく白人女性と比べても、はるかに敬意が払われていないと感じていると思います。私たちに対しては、無礼でも構わないという意識すらあるのです。もちろん構わないなんてことはありませんし、そういう人たちも私と1、2度顔を合わせると学んでいきます。私は、自分が法廷を確実にコントロールし、有色人種の女性でも法廷を主導できると人々が理解するよう、相当な努力をしていますが、いまだに問題はあるのです。


アジア系アメリカ人 裁判官 弁護士 (lawyers) ステレオタイプ 女性

日付: 2019年7月11日

場所: 米国、カリフォルニア州

インタビュアー: ケイラ・タナカ

提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター; Japanese American Bar Association

語り手のプロフィール

2012年よりカリフォルニア州ロサンゼルス郡最高裁判事を務める。カリフォルニア州ウェストオークランドの多人種地域で育った。第二次世界大戦中、子供だった両親は共に強制収容所に収容されるが、娘が大人になるまで収容所での体験を語ることはなかった。このことはフジエ判事の法と政府に対する見方に影響を与え、弁護士を経て裁判官となる道に導いた。

弁護士として日系アメリカ人弁護士会など、さまざまなマイノリティの弁護士団体や指導プログラムに携わっている。2008年にはアジア系アメリカ人として初のカリフォルニア州弁護士会会長となった。(2019年7月)

ミア・ヤマモト

人種差別が彼女を初のトランスジェンダーの弁護士に育てた

(1943年生まれ) 日系アメリカ人トランスジェンダー弁護士

サブリナ・シズエ・マケナ

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(1957年生まれ) ハワイ州最高裁判所判事。

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(1957年生まれ) ハワイ州最高裁判所判事。