インタビュー
収容所での母(英語)
(英語)家に遊びに来ていたサンフランシスコの子供時代の親友の一人が、よくこう言ってました。「君のママは、本当に典型的なアメリカのお母さんって感じだね」。母はいつも身だしなみを整え、白いエプロンをしていました。いつも素敵な身なりで、いかにも60年代のテレビ番組に出てきそうなお母さんでした。私が小さい頃は、中心部のマーケット・ストリートに行くだけでも母は私に良い服を着せ、頭からつま先までおしゃれさせられました。母もめかし込み、帽子やコート、ハイヒールを身に付けていました。そして路面電車で出かけました。しかしそれは、サンフランシスコではそうだったということです。
収容所に来ると、どこに居てもほこりっぽく、道路は舗装されていませんでした。アスファルトの舗装をしている最中でした。散歩に出かけると、道路の舗装作業をしている男たちが母に向かって口笛を吹いてきたことを覚えています。子供だった私は、腹が立つやら恥ずかしいやらでした。母は収容所でハイヒールを履き、すっかり着飾っていたからです。母が若かった時のことを、私はいつもそんな風に記憶しています。
日付: 2015年8月26日
場所: 米国、カリフォルニア州
インタビュアー: ジョン・エサキ
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター
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