インタビュー
ストリート・レース(日本語)
(日本語)ラリーがゼネラルモーターズのスタイリング部門で仕事をしていた頃、彼はまだフォード車に乗っていました。自分で改造した50年代車でした。ラリーは、NASCAR(全米自動車レース協会)車で一般道を走っていたことになります。つまり、レースカーを日常的に運転していたのです。ある日、仕事からの帰宅途中に信号で停止した時、改造車に乗ったビル・ミッチェルが隣につけてきました。基本的にチーフデザイナーや上層部は皆、好きなように車を改造していて、ビルの車も相当チューンアップしてありました。そして信号が変わり、ラリーの車が完全にビル・ミッチェルの車を抜き去ったそうです。
次の日、ビルはラリーを呼び、「車を工場に持ってきてくれ」と言いました。ラリーは工場に車を入れ、ボンネットを開けて見せました。それは、基本的にレースカーの構造をしていました。ビルはこの時、ラリーを自分の部署で働かせたいと思いました。
ラリーを雇ったのは、当時のチーフデザイナーのハーレー・アールで、ビル・ミッチェルは、スタイリング部門長の1人で、ハーレー・アールの部下でした。このように、最初にラリーを雇ったのはビル・ミッチェルではなくハーレイ・アールでした。その後、ビル・ミッチェルがスタイリング部門長になった時、ラリーを一気に上まで引き上げたのです。そしてラリーは、当時彼らが呼ぶところのスタジオX、トップシークレットとも呼べる、コンセプトカーのためのスタジオのトップとなりました。当時の彼には素晴らしい名誉でした。
日付: 2011年9月14日
場所: 米国、カリフォルニア州
インタビュアー: アキラ・ボック
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター