ディスカバー・ニッケイ

https://www.discovernikkei.org/ja/interviews/clips/1238/

ひらめき(英語)

(英語)もちろん、アイデアが浮かんだところから制作が始まります。どこでアイデアを仕入れるか皆に聞かれますが、その答えは、「アイデアはどこにでも転がっている」です。兎用心棒のアイデアは、私がスケッチブックに描いた1枚のスケッチから始まりました。17世紀前半を生きた実在の侍、宮本武蔵を題材に漫画を描きたいとずっと思っていたんです。ある日、スケッチブックに絵を描いていた時、うさぎの耳を上の方でちょんまげに結んでみました。独特のデザインで、とても気に入りました。すごく良かったんですよ。今の兎からずいぶんかけ離れていますが、それは、過去26年間描き続けている兎用心棒の最初のひらめきでした。


コミック うさぎようじんぼう グラフィックノベル 漫画

日付: 2010年9月28日

場所: 米国、カリフォルニア州

インタビュアー: レン・ヤマサキ、マリア・クワン

提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター

語り手のプロフィール

スタン・サカイ氏は、京都に生まれ、ハワイで育ちました。日系三世のイラストレーター・漫画家であるサカイ氏は、1984年に誕生した漫画キャラクター、『兎用心棒』で人気を博しています。1987年に開始したこの漫画シリーズに描かれているのは、16世紀後半から17世紀前半に活躍するミヤモト・ウサギという兎侍の冒険です。サカイ氏は、日本の歴史的事実と文化を組み合わせた作品で知られ、「史実と伝説を巧みに織り込んだ」ことを評価され、表彰を受けました。2011年には、全米日系人博物館でサカイ氏の作品展が開催されました。(2012年8月)